2009年1月27日火曜日

「最初の読者になる」ゲーム


● Diana


 使っているコンパクト・デジカメで撮った写真を公開したことがある。
 2,3カ月前のことである。
 このウエブに「最初の読者」というのが入ってきた。
 「入ってきた」というのはちょっと分かり難いかもしれない。

 これまで公開したもはすべて
 「コメント不可」
 「リンク不可」
 「宣伝不可」
でやってきている。

 まずコメント。
 「いらない」
 他人様からとやかく言われたくはない。
 ロージンの依怙地。

 リンク。
 いらない。
 そこまでして、見て読んでもらいたいとは思わない。
 さほどに価値ある内容ではない。

 宣伝。
 いらない。
 眼がチカチカしてきて読みづらくなる。
 でなくても、文字は「Large」にしている。
 「Normal」では小さくて読めない。
 よって、他人のサイトは大半、大文字で書かれていないと読まない。
 つまり、ローガン。

 そういえば、そうとう前から「テクノラティ」というところから「このブログの筆者はあなたですか」というメッセージがはいっている。
 いらん。
 登録不要。
 しつこい。
 だんだんガンコになってくる。 


 ところが、よくわからないのだが、最近
 「このブログの読者になる」
という欄が勝手についてきてしまっている。
 前はなかったはずだが。
 「グーグルの陰謀」かなとも思っている。
 そのうち、消す方法を探すことになるかもしれないが。

 このとき、最初の読者になったのが外国人。
 写真だけで、日本文字は入っていないし、タイトルは英文単語。
 よって日本語検索はできないが、英単語検索なら引っかかってくる。

 その外国人がちょっと意外。
 17歳の少年、それもインド人、よって学生。
 ということは高校生。
 「I」が小文字の「i」で書かれていた。
 インドではそう教えるのであろうか。
 
 ウーン、まあいろいろあろう。
 なにしろ写真しか載っていないのだから。
 見るだけでいい。
 インターネットは「www.」だ、と思った。


 さらに昔の話(といっても、1年ほど前のことだが)。
 別のサイトを公開していた。
 これに手違いがあり、その一編が「コメント可」になっていた。
 まるで気がつかなかった。
 いつものルーチンワークで公開したのだが、上手の手から水が漏れていた。
 しばらくたってからである。
 読み直していたら、最後にコメントが入っている。
 びっくり、「オー、ミステイク」となった。
  
 それもブラジルから。
 やはり若者、英文で。
 でもハテナマークであった。
 というのはこれ、一種のレポート・論文といったもので日本語の結構しち面倒くさい文章で作られ、頭にスーとは入りにくい内容であり、日本人自身だって手間がかかりそう、と思えるもの。
 日本語を若干かじった程度で、外国の青年が理解できるシロモノではない。
 つまり、「彼は読んではいない」
 自分のブログ宣伝に使っただけ。
 急遽、「コメント不可」にした。
 このコメントを消してもいいが、それでは可哀想とそのまま表示させることにした。 


 昨日、新しいウエブサイトを開設した。
 えっつ、と思ったら今朝もうそこに「読者」が入ってきている。 
 ところがこの新しいサイト、実をいうと個人的な中身がないのです。

 読んだ本の中から、面白い文があったら保存しておこうと思って、メモ代わりに作ったもの。
 よって、読まれることをまったく考慮していないなかった。
 アクセスされても、本の「抜粋メモ」だとすぐ分かるから、注意を払う必要も感じなかった。

 これまで、その手のものは普通のワープロに収めていたが、最近ワープロとインターネットを区別するのが面倒になって、インターネット1本でいこうと思い、開設したもの。
 パソコンのメモリーに保存するか、インターネットのメモリーに保存するか、それだけの違いしかないことに気づいたのである。
 月日が経つと消されてしまう可能性もあるが、ワープロでもそこそこ古いものは消去しているので、五十歩百歩。

 ワープロにはエデイターの「Mifes」を使っているが、これインターネットに載せると日本語が文字化けする。
 よって面白い文があって、使いたいなと思うときは、一度「Notepad」で読み込み直してから、インターネットに載せることになる。
 ご存知かもしれないが、Notepad はとてもじゃないが使い難いシロモノ。
 面倒くささがウズを巻いてキバをむいてくるというソフト。
 これをやるとひじょうに疲れる。
 そこで、じかにインターネット上にメモることにしたわけである。

 ですから、このサイトは読んだ本からの気に入った文章の抜書きであり、自前の文は載っていない。
 もちろん、それが分かるように、著者、書籍名、発行日、ついでにその表紙もスキャンして画像で載せている。
 その個人的読書データに読者が「入ってきた」というわけである。

 そして、またまた外国人で英文。
 今度はちょっと驚きで女性。
 通称「Diana」 ダイアナ。
 二十歳、学生、中国:広東省広州。
 香港の隣、経済特区を傘下におさめる豊かな省の首都。
 納得。
 上の写真がプロフィール。

 彼女はこのサイトを読んでいないのではないかと思う。
 というのは、この昨日メモした文章というのは、老人もの。
 たとえば

 夫がいないほうがむしろ経済的には楽だと思うようになる。
 夫は金を食う動物であったことに気づくのだ。

 夫は犬に近い存在だと思う。
 夫は妻にエサを与えてもらう。

 といった具合。
 老人の感想を書いたある小説家のエッセイなのである。
 数十のエッセイのなかから、ちょっと気になる文章を2つ抜粋で書き止めたもので、どちらも老人ものなのである。
 どう考えても、若い女性が好むテーマではないのである。

 日本語は世界で最も難解な言葉である。
 会話ならなんとかなるが、文章になったら、もう外国人はお手上げとみていい。
 よって、読者になったといっても、読んでいるわけではない、と判断していい。


 では何故、読者登録するのか。
 ダッシュボードには、上半身キャラがつき、「読者[ 1]」と入念に刷り込まれている。
 つまり、これは私の勝手な想像だが、グーグルは
筆者・読者を増やすために「最初の読者になる」という人気を煽るような欄を作り、新規に設立されたウエブサイトに、いかに早くその

 「最初の読者になるゲーム

を仕掛けているのではないだろうか。

 もしかしたら、そういうゲームが若者の間で流行っており、静かなブームになっているのかもしれない。
 インターネットというのは、ワールドワイドで国の境を、言語の壁をいとも簡単に突き破っていく。
 世界を相手にしたゲーム、そうなら新しいタイプのゲーマーが世界で誕生していることになる。
 バーコードゲームの世界版かも。
 インターネットの世界では、これをネタにしたゲームが続々生まれてくる可能性もある。
 韓国では「ろうそくデモ」とか「ミネルバ」とか、なんとまあ幼稚で他愛のないといったモノが現実に社会を震撼させ、政体をゆすぶっている。
 「世界ゲーム化現象」のさきがけかもしれない。

 他人の文なので誰に読まれてもどうこうということはないが、検索する人もいるからには、これからは、抜粋データの後に「一筆感想」を加えておこうかと思っています。
 そして、スキャナーで撮った画像も合わせて。

 
 diana のサイトへ。

★ secret base
戴安娜的秘密基地
http://diana-wx.blogspot.com/




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