2009年3月13日金曜日
切手のビックリ箱
小包が送られてきた。
発送は2月2日、到着は今日。
所用期間5週間と4日。
先にエコノミー航空便でちょうど5週間かかったことを書いたが、今度のは完璧な船便。
いかに、エコノミー航空便が長くかかったかがうかがえる。
重量7.475kg、送料5,650円。
そしてそして、この切手の数々。
通常なら高額切手を貼り、余った端数を小額切手でやるか、あるいはその金額の印刷された領収レシートを貼り付けるのが一般的だと思うが。
郵便局にもっていったら、
「そうですか、海外ですか」と言い、
「それなら、いろいろな珍しい切手を選んで貼っておきましょう」と言う。
机の引き出しに入っている、趣味の切手をいろいろ出してきて、なんと「5,650円」分を貼り付けたという。
通常なら切手だけはがして貼ればいいのだが、わざわざ周囲のデザインシートまで貼り付けてくれた。
その結果、上下は別にしてダンボールの四面に切手が貼られることなった。
受け取ったときは壮観であった。
「切手のビックリ箱」である。
まあ、手間のかかることを。
驚くと同時に、そのサービスに脱帽してしまった。
郵便局が民営化されてから、お客に対する態度がまるで違ってきたという。
変われば変わるものである。
変わり方を知らないお役所がちょっとしたきっかけでその変化の仕組みを得ると、ガラリをその旧態依然のシステムを変更できるということであろう。
「ゆうちょ銀行」というのがある。
息子が日本にいったときに、開設してきた。
が、これ、他銀行に送金できない。
親方日の丸で外部銀行のことなど、まるで念頭になく、母親に抱かれた赤子のように保護されながら育ってきたので、自分以外のことなどまるで知らされていなかった。
ためにクローズされた状態でオープンした。
海外にいるものにはまったく使えない銀行。
インターネット処理でも、はるかにセキュリテイーが民間から遅れているようだ。
「これは危険だ」と思った息子が、その旨をインターネット窓口に書き込んだ。
おそらく、無視されるだろうと思っていたが、なんと一週間ほどしたら、鄭重な返事がきた。
「現在、それらを含めてセキユリテイーシステムを構築しているところです。ご迷惑をおかけしますが、いましばらくご辛抱ください」と。
元、郵便局の人たちも一人前の形にもっていくように一生懸命にやっているようだ。
お金はうなっているが、システムとしては半人前の能力すらもいっていないのを、民間並みの平均水準に高めようというのだから、これは大変だ。
でもやらなければ、どんどん取り残されていく。
そういえば、麻生さんのケチの付け始めが「郵政民営化は私の本意ではなかった」とかいった発言。
もし、民営化されなければ、郵政はどれほど、世の中から遅れていくだろうか。
これでは嫌らわれるわな。
郵政民営化を白紙に戻すという意見を声高に叫んでいる人がいるが、内心はしかたないなと思いながら、自分の選挙区の票勘定をしているところだろう。
世界を見ようとしなければ、いくらでも見ないでいられる。
世は雪崩をうって進歩している。
メクラが象を触って意見を言うようなことにはなって欲しくないと思っている。
でもやっぱり、選挙区の票が欲しい。
こちらに送られるものは、まちがいほどに開封される。
日本なら郵便量が膨大なので、抜き取りということになるが、こちらではテロ対策を兼ねた検閲強化の観点から、ほぼすべて開封されるようだ。
開封されました、というのがこの黄色いシール。
切手にシール、ダンボールからカッターナイフで切り取ってスキャンしてみました。
ヒマだね、本当に。
「大木戸郵便局」のみなさん、ありがとうございました。
おかげで楽しませていただきました。
【追記】
おまけを2つ。
昨今では自分のプロフィールで切手がつくれるようですが、先ほどpostへいったら、55セントの映画俳優のシートをくれました。
55セントというのは国内郵便の一般料金。
もう一つはこれ。
ショッピングセンターのモービルフォンの販売コーナーにあった。
そう、今日は「13日、金曜日」であった。
ちなみに横のケースの中のものはにあるものなんだと思います。
脱皮したヘビの抜け皮。
これと13日の金曜日は何の関係もありません。
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