2009年1月21日水曜日

2009年1月20日:豪州落語会




● オバマ新大統領就任(新聞ニュースより)


 「
2009年1月20日」といえば歴史的な日。

 米国史上はじめての黒人大統領が就任する。
 冷戦を通じてアメリカ一国が超大国になる。
 がしかし、そのツケであろうか、「
アメリカ発世界大不況」を誘発する。
 旧来スタイルでは、もはや回復不能に陥ってしまったのであろうか。
 民主党は黒人と女性というこれまでありえなかった大統領候補を掲げる。
 アメリカが変わる、そんな予感が現実になった。

 二人のアメリカ史上異色の大統領候補が手を組む。
 黒人大統領と女性国務長官。
 この双頭体制でアメリカ発の経済崩壊を救うことができるのか。
 間違いなく歴史の転換点にある。
 歴史の流れを掴むことができず、新機軸を打ち出せなかった共和党は泥沼に沈んでいく。 
 ビッグスリーのように風前のともし火となってしまうのであろうか。
 
 これは[1月20日]のシリアスな世界のニュース。


 ここカジノのある浮かれたローカルな街では、
 「2009年1月20日」とは「
豪州落語会
 日本の文化がまたのぞけるシアワセ。




● 桂ざこば:豪州落語会


 この師匠の落語は数年前にも見させてもらったことがある。
 それからこの方、誰もここで落語を演じていない。
 よって、6年ぶり地元での同じ師匠の落語鑑賞となる。 

 調べて見ました。
 ありました、6年前の日記が。
 抜粋で。

 2003年1月3日(金)

 「
新春ゴールドコースト寄席」 ANAホテル 午後6時半開演
 ちょっと早めに出たのだが、サーファーズはこのホリデイで交通渋滞である。
 なんとか着いて青空駐車場に入ったがこれが満杯。
 やむえず、ANAホテルの駐車場に入れる。
 終日$4だそうだそうである。
 ちなみに帰りは10時ちょっと前になっていたせいか集金人がおらず、タダになってしまった。
 会場に着いたときは6時半を少々越えていた。
 「ドアを閉めますので、後ろのドアから入ってください」とのコールである。
 急いで娘と駆け込み、何とか席についた。
 S席なので前から4列目で顔の表情まで見えるいい席であった。

 「ざこば」というのは四代目の名前だという。
 この顔、どこかでみたことがあるのだが。
 上方落語なので、どうも大阪の師匠方はよくわからない。
 師匠本人が自己紹介してくれた。
 いわく、一時人気のあったテレビ番組「イレブンPM」のレポーターだったとのこと。
 そう、思い出した、あの人か。
 ということは私より二、三歳若いことになる。
 桂米朝の一門だという。
 桂枝雀の兄弟弟子になり、前座を受け持った「桂雀々」はその枝雀の弟子にあたるという。
 枝雀は「英語落語」をやっており、ここでも5年ほど前にやっているが、2,3年前に亡くなっている。
 その関係でいろいろ縁があるのだろう。

 中入りを挟んで各々一席づつの計四席。
 昔、聞いたことのあるネタである。
 ということは古典落語。
 「弁慶にしておけ」というのがあった。
 落語をこんなまじかで聞くのははじめてのことで、笑いっぱなしであった。

 松方弘樹が来ていた。
 そのとりまきの美人連中がいい席を占めていた。
 お正月をこちらで過ごしているのだろう。
 帰りに娘が車を運転してくれるというので、一杯やりに居酒屋「海」によったら、彼を含めて50人くらい来ていた。
 海の話だと山本監督も来ているという。
 業界人で山本監督というと、あのテレビに良く出てくる人であろう。


 「イレブンPM」をご存知ですか。
 今風にいえばちょっとアダルトぽい番組。
 教育に悪いと相当叩かれた番組。
 なを「四代目」と聞いたが、wikipediaでは二代目となっている。
 聞き間違えたのであろうか。
 なんとなんと、この年の寄席は1月3日に行われている。
 この年のお年玉といったところ。
 蛇足ですが、その5日後の1月8日に「US$1=¥120」、「AS$1=¥69」とあります。

 今回はよって、2回目ということになる。
 実をいうと、この公演のこと全く知らなかったのです。
 ひょんなことから当日、といっても昨日の昼に開催を知って、夕方に駆けつけたということになったのです。
 危ういので早めにいったが、まずは予約された方から入場をということであった。
 一時間ほど待たされた。
 「はじまります」という声を聞いて、やっと入場が許可された。
 果たして当日席があるのだろうかと心配していたが、なんとか入れてホット一息。
 でも、当日席の入場者は私と、若いカップルと、旅行でこられていたご夫婦が偶然に寄席をやるという案内を見つけてこられたという、「たったその5人だけ」であった。


● 会場入り口


 200人ほど入る部屋で、ほぼ満席でしたが、指定席タイプではなかったため各列1席づつくらいが空いていたので、遅れて入ったにもかかわらず3列目のいい席につけました。
 ということは前回のS席よりもいい席ということになる。
 あの時は数百人以上はいたでしょうから、それから較べると今回は小粒。
 そのせいか宣伝がなく、当日まで開催を知らなかったということになってしまった、ということのようです。


● 司会者は大阪のテレビ局のアナウンサー

 大阪のテレビ局が桂ざこばとともにオーストラリアの海外取材でやってきて、その合い間に落語会を開いたようで、司会者はその局のアナウンサーが勤めていました。

 前座は「桂ひろば」
 ざこばの五人目の弟子だそうです。
 最初の名前は「桂はかば」
 でも顔が「はかば」らしくないので、「桂ひろば」に改名したそうです。
 名前の候補は4つあったという。
 ひろば、あなば(?これは自信がない)、なんば、ハカバ。

 ハカバなら墓石らしく縦長で四角くないといけないらしい。
 でも結構この顔、縦長に見えるのだが。
 きちりと背筋を立てて座っている姿などは、ぴったり墓石だと思える。
 パンフレットの写真をどうぞ。
 羽織を着た墓石の上に、ちょっと縦長の丸い石をちょこんと置いた感じ。
 「墓石二段重ね
 てなことをかくと、ハカバさんに殺されるかも。
 これ全部、ジョーダンです。
 でも削除するには、あまりにも適切な表現でもったいない。
 「やっぱり、殺される」


● パンフレット


 さて、ざこばの落語だが、出だしはいつも奥さんの悪口。
 確か六年前もそうだったように記憶する。
 そして辛らつ。
 もし、そこに奥さんがいたら、スリコギもって舞台に乗り込んでくるのではないかと思うほど。
 でもこれ、どうも「作り」のようで、世話物の門だしのようだ。
 
 女房の悪口を目一杯言いつつ、ほろりとした古典落語の夫婦モノを演じていく。
 二話あり、はじめは「子はカスガイ」
 海の向こうのイナカでは見知らぬ人もいるだろうと、ちゃんとカスガイを用意してきた。
 大小2つ。
 気配りは最高、やはり芸人。

 二番目も夫婦モノ。
 でも題は知らない。
 オチは「天災ではなく、先妻だ」








● 桂ざこば師匠


 久しぶりに存分に笑わせてもらいました。

 出演中は写真は撮れません。
 終わったあと花束がおくられ、お客を見送るざこば師匠を撮らしてもらいました。





【追記】
 「桂ひろば」で検索してみた。
 ありました。

★ 大きな体で小さな仕事 桂ひろば道中記
http://diary22.cgiboy.com/0/168/

 が、である。
 中味は、

☆ 機内食 2009,1,17
http://diary22.cgiboy.com/0/168/index.cgi?y=2009&m=1#17
 今からジェットスター航空で、オーストラリア向かいま~す(^-^)
 機内食はないそうです。
 おにぎり二つにパン一つ、そしてチューハイ2缶購入しました。
 空港での待ち時間で全て完食しました(*_*)
 もういっぺん買ってこよ~つと(^-^)

☆ 帰国 2009,1,21
http://diary22.cgiboy.com/0/168/index.cgi?y=2009&m=1#21
 無事帰国しました~(^-^)
 師匠の番組ロケに同行し、ゴールドコーストでの落語会がメインでした。 
 たくさんの日本人の方に集まっていただき、とてもいい会になりました(o^o^o)

 ひろば:『子ほめ』
 ざこば:『子は鎹』
 ざこば:『天災』


 ちょっとマテ、これだけ?
 やはり、「桂ハカバ」にしておこう。



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