2009年1月6日火曜日
そば焼酎:金砂郷
● そば焼酎:金砂郷(かなさごう)
「お年始でいただいたソバ焼酎」
と、書きたいところだが。
本当はお歳暮。
受領したのは昨日の1月5日。
ところが発送日は昨年12月1日。
届いたのが昨日だから1カ月以上、5週間もかっかている。
船便なら当然の日付。
でもエコノミー航空便。
1.91kg:¥3,850.
日本郵便の案内から。
『
エコノミー航空便(SAL)の特長
日本国内と到着国内では船便として扱い、両国間は航空輸送するので、船便より速く、航空便より安いサービスです。
』
なんでこんなにかかるのだろう。
下記の書類日付をみてわかるように、シドニーの検疫所を通過したのは12月31日。
ということは、この検疫所で4週間くらい留め置かれたということになる。
検疫にひっかかったのは魚のヒレ。
コンビニで売っている酒のおつまみのパック入りの小魚の丸干し。
以前に魚の頭でひっかかったことがある。
よって「頭つき魚」は入れないようにと申しおくりしておいた。
今度は魚の尻尾。
つまり、乾燥した魚、加工した魚でも、「魚はダメ」ということのようである。
それがパックに入ったおつまみであっても。
でも前のときは抜き取られてすぐに、書類添付で配送されてきた。
せいぜい2週間ほど。
航空便なら1週間、エコノミーなら2週間でほぼ足りる。
今度のように5週間もかかってはいない。
12月はクリスマス・プレゼントで忙しいことはわかるが、5週間というのは異常である。
ときどき、検疫所はストをやるが、今回はそんなニュースは聞いていないのだが。
これではエコノミーでも航空便の意味がない。
航空便料を無駄に捨てただけ、といった感じになっている。
● 通関の検閲書類
● 同封されていた検閲のガイドブックから
お歳暮変じてお年始になってしまった。
中に入っていたのが、写真の180mlのソバ焼酎。
抜き取られたのはこのおつまみというわけである。
ソバ焼酎。
昔、よく飲んでいた。
行きつけの店においてあった。
宮崎の「雲海」
薩摩のイモ焼酎というのは有名だが、ちょっと匂いがきつくて手が出なかった。
それに比べてソバ焼酎はすっきりしており、お好みであった。
ときどき送られてくるビデオにCMが入っている焼酎がある。
「大分ムギ焼酎 二階堂」
このCM、なかなか古きよき時代のノスタルジックな映像で、じわりと心に染み込む味わいがある。
後ろ姿しか映らない俳優と風景で構成されている。
映像はちょっと古ぼけた写真のようなセピアトーン。
なぜこのCMだけをよく見るのかと調べてみた。
送られてくるビデオは駅伝やマラソンが多い。
どうも、スポーツ番組がこのメーカーの好みで、スポンサーしているようである。
そのCMのいくつかをユーチューブで。
『
大分麦焼酎 二階堂
http://au.youtube.com/watch?v=2jdUrIWJEvE
http://au.youtube.com/watch?v=Fl0XDy_-QW0&feature=related
http://au.youtube.com/watch?v=tu22V4ZSSQE&feature=related
http://au.youtube.com/watch?v=WSuJqxQ0J4E&feature=related
http://au.youtube.com/watch?v=DCSHERDS-7c&feature=related
http://au.youtube.com/watch?v=QZa5NKq7l6g&feature=related
http://au.youtube.com/watch?v=mu3fbyBPkEU&feature=related
http://au.youtube.com/watch?v=BVpDVZriqX4&feature=related
http://au.youtube.com/watch?v=W2H1ZaLFbn0&feature=related
』
今回、なぜか焼酎に関する新聞日曜版の切り抜きが入っていた。
● 焼酎の製造工程図
工程図の説明があります。
抜粋で横書きに直しておきます。
『
事故米の不正転売問題で、事故米が混入した日本酒や焼酎の回収運動が起きた。
その中で、米焼酎だけでなく、芋焼酎も回収されたものがあり、不思議に思った人もいたのでは。
実は芋焼酎や麦焼酎、そば焼酎など「本格焼酎」といわれる焼酎でも、製造の最初に米が使われている場合が多い。
本格焼酎を作るうえでまず必要になるのが「こうじ」だ。
こうじは、でんぷんを含む米や麦などにこうじ菌というカビを生やしたものだ。
アルコール発酵には糖が必要で、こうじは焼酎の原料になる穀物のでんぷんを糖に分解する酵素が含まれている。
このこうじの種に、酵母と水を加えて一次仕込みをしたものを「一次もろみ」という。
多くの場合、この一次もろみは米で作る。
これをもとに、さらに原料の穀類と水を加えて、二次仕込みをして発酵を進めていく。
このとき原料が米なら「米焼酎」、サツマイモなら「芋焼酎」、麦なら「麦焼酎」、そばなら「そば焼酎」となる。
麦焼酎の場合は、こうじも麦で作ることができたので、米を使わないこともあった。
だが、サツマイモは水分が多いためこうじを作るのが難しく、芋焼酎では伝統的に米のこうじが使われてきた。
しかし、本格焼酎のブームが進むにつれて、すべて同じ原料の焼酎を望む声も出てきた。
そこで、いくつかのメーカーがサツマイモのこうじの開発に取り組み、芋100%の焼酎も売り出されるようになった。
殻の硬さなどからこうじ作りが難しかったソバでも宝酒造などが開発に成功、そば100%焼酎も登場した。
使われているこうじ菌にも変化が出てきている。
明治から大正時代にかけては黒こうじ菌が使われていたが、黒い胞子が周囲に飛んで服や蔵の中が黒く汚れるという問題があった。
そのため、、大正時代に白こうじ菌が発見されると、取って代られた。
それが10年ほど前から、黒こうじ菌の風味が見直され、黒こうじ仕込みをうたった本格焼酎も、多く出回るようになってきた。
』
● 焼酎の製造工程の説明
これまでは缶チューハイを何本が送ってきた。
これだと重量があり、航空郵便では費用がかかるので、水分系は送らないでください、と断っていた。
だが、それでは面白くないと思ったのだろう、この一合焼酎を一本だけ暮れの小包にまぜて送ってきてくれた。
一合一本であるから、フタをとったらアッという間になくなってしまう。
すぐに飲むには、どうにももったいない。
暮れにもらったら、お正月に飲もうということもあるが、1月の5日ではちょっと時期がずれている。
そのうちなにか「おめでたいこと」でもあったら開けようかと、今は飾っておくことにした。
ちなみにこの焼酎は「焼酎乙類、甲類混和 アルコール分25%」であり、材料は「そば、米麹、麦、麦麹」とある。
ということは、そば焼酎ではあるが、そば、米、麦が使われているということになる。
生産地は茨城県太田市となります。
ウエブサイト「2005 ときわ路の秋 JR東日本:小さな旅 滋味まんさい、ぶらり奥久慈へ」から。
『
★ 金砂郷:茨城県常陸大田市金砂郷:ぶらり奥久慈へ
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http://www.jreast.co.jp/tabidoki/chisanatabi/pdf_mito/2005at_mito_all.pdf
自然探勝と風呂ざんまい
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平成16年12月に、常陸大田市と合併した旧金砂郷町。
久慈川と山田川にはさまれた山間にたたずむ、静かな山村です。
「金砂郷」という名は、昔、砂金を産出したことに由来するといわれ、また、戦前まで上質な葉タバコ「水府タバコ」の産地として有名でした。
金砂郷といえば、そばも忘れることはできません。
金砂庵や金砂そばの郷(そば工房)などで、香り高い秋そばを味わってください。
金砂庵に隣接する「金砂の湯」では、地下50mからくむ天然水を沸かした風呂に入浴できます。
常陸秋蕎麦:聖地で知る本物の味
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雲母のごとき粗い粒子が残るそば、というのが第一印象。
目にも風味が伝わってくる気がします。
数本をたぐり、天然の湧き水に浸して、口にすると、まず舌先に伝わってくるのは甘味。
そばというのはこんなに甘いものだったのか!
誰もが感嘆の声を上げるという。
その甘みに続いて、押し寄せるのが、風味。
喉を通り過ぎた後、戻り香が口の中いっぱいに広がるのです。
これまで食べてきたのは一体何だったのか、と思うはず。
まさに真の味を教えられる瞬間です。
このそばに全国のそば職人が憧れるというのもうなずけます。
そのそばとは「常陸秋蕎麦」
金砂郷に伝わる在来種から、品質のよい種を選別し、育成したものです。
現在、金砂郷でそばを栽培している農家は約300戸。
なだらかな山の上の方までそば畑が広がっています。
この辺りの土壌は水はけのいい赤土。
昼夜の温度差が大きく、風通しがいいために、そば作りに適しているのだとか。
またタバコ栽培の裏作に作られていたことも、最良のそば育んだ一因といわれています。
』
「金砂郷」蔵元探訪サイトがありましたので紹介しておきます。
『
★ そば焼酎「金砂郷」醸造元 茨城県・剛列富永酒造店を訪ねて
http://beefheart.sakura.ne.jp/tankentai/column/kanasago.html
』
【Home】
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