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● FinePix A201
日本から持ってきてもらった5倍光学望遠のデジカメを不注意でたった3ケ月で壊してしまった。
同じものを注文したが、手もとに届くのは2カ月後。
その間、以前に使っていたものが隠居先から呼び戻され、急遽、現役復帰となった。
それが「FinePix A201」。
インターネットにモノを書きはじめたのが、一昨年の年末。
はじめはおそるおそる。
でもしばらくして読み返してみるとなんともつまらない。
ただ、字が並んでいるだけ、単純にいうとインパクトがない。
CRT・デイスプレイとは画面のこと、テレビだと思えばいい。
テレビは画像をみるもので、字を読むものではない。
字は本や新聞を読めばいい、テレビに字を写しだして、読む人はいない。
インターネットとは画像がメインで、それの補助に文字がついているものに過ぎない。
主は画像、文字はあくまで従。
画像の説明として文字が添えられているということ。
そのところを抑えずして、間違えて使っているので面白くない、ということに気がついた。
画像をいれるのはどうしたらいいか。
まず写真を撮り、それを現像してスキャンで読み込む、と素直に思った。
が、インターネット上には写真があふれている。
そんな手間隙かかる形で写真を入れているのだろうか、と疑問に思う。
ところが、昨今のカメラはフィルムを使わないという。
現像の印画紙は使わず、プリンタでやっているという。
カメラ屋さんの店には最近、テレビゲームみたいな機械が数個おかれている。
カメラ屋さんは不況で、ゲームマシンをおいて小遣い稼ぎでもはじめたのかと思っていた。
でも聞くと、あれは写真をデイスプレイで見る装置だという。
世の進歩に、だんだんロージンはついていけなくなってくる。
ところが「エエー」と驚いたことに我が家にも、フィルムを使わないカメラがあるという。
昔、娘が日本で購入したものだという。
下の画像がその保証書。
● カメラの保証書
日付は「2002.1.2」とある。
7年前になる。
娘は数年前に日本へいって常住しているので、そのカメラはここ数年眠ったままになっている、ということになる。
いったいどんなモノか、引っ張りだしてきた。
説明書を読んでみたが、さっぱり解らない。
こちらで買うもののガイドブックは英文なのでしかたがないが、これは日本語である。
この日本語が何を言っているのか、ちんぷんかんぷん。
私の知っているカメラは、露出・シャッタースピード・それに焦点距離で写せた。
おまけでついているのが、セルフタイマーとフラッシュくらいなもの。
こりゃ日本語か、といったところ。
機能の盛り込みすぎ。
若者はいいが、ロージンではきつい。
でも、どうもこれでもコンパクトらしい。
昨年のこととて、6年前のものだから、シンプルであることは確か。
とりあえず、基本的なスイッチとボタンの操作のリストを作る。
つぎに、自分のやりたいことの関連するものを探しだして、そのフローを作る。
そして、タイピングしてプリントアウトして、くり返しくり返し読み、実際カメラに触れて覚えていく。
● タイプメモの一部
が、それだけではすまない。
さらに、写真のパソコンへの取り込みがある。
これも要点をタイプメモすることになる。
カメラからパソコンに取り込んだあと、それを編集しないと先に進まない。
パソコンで必要な部分の切り出し、その部分を保存し、そしてインターネットへの呼び出しと、次から次へともう頭の痛いことばかり。
昔のカメラの20倍、30倍手間がかかる。
何とかかんとか、カメラからパソコンへの転送ができた。
そして、パソコン画面に写真を表示させてみた。
「ウオー」これはすごい。
まるでポスターを見ているみたいだ。
自分の撮った写真がポスターになっている、驚きと同時に感激。
そして次に、その中の1枚をソーっとブログのトップに入れてみる。
そして公開キーを押す。
なんとなんと、ブログが光を放ちはじめたのだ。
昔、「ピカピカの1年生」というCMがあった。
それと同じ。
それまで字だけで面白くもなくくたびれて切っていたブログが突如、燦然と輝きだしたのだ。
「ピカピカのブログ」になった。
これはたまらない。
麻薬だ、中毒になる。
写真をとっては、それに説明文をつける。
そのうち、写真だけになる。
芸術写真をとるわけではない。
決定的瞬間などを求めているわけではない。
日常の生活風景を切り出してくるだけ。
それでも結構おもしろい。
このカメラのスペックをガイドブックから。
光学望遠:ナシ
画素数:200万ピクセル
ノーマルで撮ると49枚とれるが、パソコンで拡大すると粒子が乱れて見るに耐えなくなるので、ファイン・モードを常用する。
1Mモードだと25枚とあるが、実際に撮れるのは22枚ていど。
そして1Mモードだとデジタルズームは「1.25倍」しかきかないが、でもチョビットだが像は大きくなる。
よって、「fineモード、1Mモード、撮影可能枚数22枚、1.25倍デジタルズーム」というのが、このカメラの使用条件となった。
バッテリーは単3が2本。
2本の予備電池と充電式装置を買ってきて交換しながら対応した。
上の写真は、単3電池の充電中でA201で撮っています。
コンセントは3口の240Vで、下の縦孔はグランドです。
このカメラを使いはじめたのは昨年4月から。
11月からは5倍光学望遠つきの新製品に交換したので、引退ということになった。
7カ月間使わしてもらったことになる。
その間、いろいろな写真を撮らせてもらった。
その一部、鳥の写真をどうぞ。
が、このバージョンアップ版を先日コンクリート床に落として、オシャカにしてしまった。
そこで、再度注文した新しいカメラがくるのが4月。
そまでの間、引退したこのカメラがまたまた引っ張り出されてきて、急ぎピンチヒッターとして再登場ということになったのである。
お世話になったカメラですので、ヨソ様はこれをどんな形で使っているのか気になりインターネットを検索してみた。
うれしいことに愛用されている方のサイトを見つけることができました。
ぜひともと勝手に決めて抜粋で紹介してしまいます。
本年、1月07日、なんとお正月七草のブログ。
『
★ イマココ日記
http://plaza.rakuten.co.jp/xb171/diary/200901070000/
2009.01.07
デジカメFinePix A201、パソコンVAIO C1 PCG-C1XEと一緒に旅した7年間 | [ 海外旅行 ] |
富士フィルムのデジタルカメラ「FinePixA201」です。
画素数200万で、その当時は充分でしたが、いまや「ありえないほど低い画素数」のデジカメちゃんです。
なぜ、こんなに正確に覚えているのかと言うと、今、その当時の日記を見ているからです。
2001年は世界が大きく変化した年です。
9.11事件(NYのワールドトレーディングセンターに旅客機が突っ込むというテロ事件)があった年です。
それまでもクウェート侵攻、アフガニスタン紛争等、平和を脅かす事件は起きていました。
ですが、2001年に起きた「9.11事件」、その後の「炭素菌テロ」は、今まで「紛争地で起きているテロ」が、世界中、どこででも発生する時代になったと明らかになったキッカケのような気がします。
ちなみに、1995年の日本で起きた「サリン地下鉄事件」も無差別テロですが、こちらは「狂信者による実験的テロ」という感じで、「何かを世間に訴えたい」という強い意志が感じられないような気がします。
ですが、「9.11事件」は、はっきりとターゲットがあるテロ活動です。
今まで正義の代弁者と自負していたアメリカへの攻撃です。
空気が変りました。
あのアメリカの自信が、ぐらつきはじめたのです。
一方的に善悪を語ってはいけない。
一方的に力で価値観を押し付けてはいけない。
それぐらい混沌とした世の中になっていたのです。
戻ることのできない時代に入ってしまったのです。
その2001年年末から、2002年の年始にかけて、約1ヶ月ほどニューヨークに滞在するため、デジカメ「FinePix A201」を購入したのです。
観光旅行というより、何が終わって、何が始まろうとしているのか..が疑問で、直接NYを訪問したのでした。
ちなみに、それまでの旅行では、オリンパスのフィルム式カメラを使用していて、特に不自由はしていなかったのですが、新しいノートパソコンを購入したので、デジカメも新たに揃えたのでした。
このときの新しいノートパソコンは、SONY 「VAIO C1 PCG-C1XE」です。
それまでは、NECのノートパソコン(約3kg)を背負って海外に行っていましたが、このVAIO C1シリーズが出たときは、小躍りして買いました。
なんたって、軽量化(1kg)しているのに、カメラ機能もついていて、動画のメールを送れたのです。
しかも、片手の上に収まるサイズがお気に入りです。
勝手に「手乗りVAIO」と名づけていました。
このデジカメ「FinePix A201」と「手乗りVAIO」は、その後、世界5大陸(ユーラシア大陸、北米、南米、オセアニア、アフリカ)を一緒に旅し、世界3大瀑布(ナイアガラの滝、ビクトリアの滝、イグアスの滝)を堪能し、いまだ現役です。
さすがに、「手乗りVAIO」のOSが「Windows98」なので、インターネットに接続することはなくなりましたが、まだまだ元気なので、データバックアップ用として活躍しています。
この先も、旅の道連れ(?)として、一緒に旅行できますようにと思ってしまった2009年新春なのでした。
』
どんなカメラか、概要はわかると思います。
『
★ FinePix A201
http://review.ascii24.com/db/review/ce/digicam/2001/09/10/629507-000.html
簡単操作で使える200万画素の入門用FinePix FinePix A201 富士写真フイルム 3万9800円 03-3406-2982 http://www.finepix.com/ |
2001年9月10日
富士フイルムの「FinePix A201」は、FinePixシリーズでは入門機にあたる低価格デジタルカメラながら、有効200万画素CCDと液晶モニタを搭載するなど、本格的な撮影を気軽に楽しめる製品だ。
シンプル機能のコンパクトカメラ
正面中央は丸いモールドがなされている。レンズ部の下にあるのはマクロ/標準の切り換えスイッチ。 |
FinePix A201は“単焦点パンフォーカス”というシンプルなレンズを搭載する入門機だ。装備重量(バッテリ/メモリカード込み)でも約200gと軽量なボディ は、98.5(W)×40.5(D)×64.5(H)mmと、タバコの箱よりも一回り大きい程度だ。サイズ的にはキヤノンの「IXY DIGITAL 200」よりも体積比で1.9倍大きいが、オリンパスの「CAMEDIA C-1」と比べると約90%の容積。前面や背面は中央部が膨らんだ形状となっているものの、実際に手に持つとかなりコンパクトに感じる。
上面のスイッチをONにすると、レンズカバーがスライドするとともに電源が入る。シャッターボタンのところのレバーで再生モードにした状態でも電源ONにするにはレンズカバーを開く必要がある。 |
機能は非常にシンプルで、本体上面の電源レバーをスライドさせれば連動したレンズカバーが開いて電源が投入される。シャッターボタンの周囲にあるダイヤルで撮影/再生/動画撮影を切り換える。
背面のスイッチ類も少なく、操作の多くはメニューを表示させておこなう。決定/キャンセルの細長いボタンはFinePix 50iに似たデザインだ。 |
背面には液晶モニタとカーソル、3つのスイッチボタン(モニタON/OFF、メニュー/OK、キャンセル)があるだけで、フラッシュのON/OFFやセ ルフタイマなどの機能はメニューを呼び出して設定する。デジタルズームも備えており、カーソルキーの上下ボタンにより、VGAモード(640×480ドッ ト)では最大2.5倍、1Mモード(1280×960ドット)で最大1.25倍の拡大が可能だ。ただし、撮影時にはデジタルズーム倍率よりも設定した記録 画素数が優先されるので、最高記録画素数である2Mモード(1600×1200ドット)にしているとズームボタンがまったく効かず、その旨がモニタに表示 されないのは最初は少々戸惑う。初心者向けのモデルであることを考えれば、デジタルズームを押せば自動的に低記録画素モードに移行するようにしていても良 かっただろう。なお、光学ファインダは倍率固定でデジタルズームとは連動しないため、液晶モニタOFFで撮影する場合にはデジタルズームはキャンセルされ る仕様になっている。
液晶モニタは5.5万画素のD-TFD(※1)なので、多くのデジタルカメラで採用されている11万画素前後のTFTに比べるとさすがに見劣りするが、低価格機ということを考えればやむを得ないだろう。
底面のフタを開けると単3×2本のスロットとスマートメディアスロットが現れる。なお、フタに隠れているが底面には三脚孔も備わっている。 |
本体前面のスライド式レバーを操作することにより、通常撮影とマクロ撮影モードを切り換える。レバー操作でレンズの焦点距離を機械的に動かすのは トイデジカメを含む入門機によくある方式だが、A201ではマクロモードにすると液晶モニタにもマーク(チューリップのアイコン)が表示されるため、マク ロにしたまま遠景を撮るという撮影ミスが防げる。ただし、通常撮影(約80cm~無限遠)とマクロ(約8~約13cm)の中間距離ではピントが甘くなって しまい、A4の文書をメモ的に撮影する際に多用する30cm前後が撮影範囲から外れているのは気になる。
撮影サンプル1。撮影は1600×1200ドットだが、掲載用に640×480ドットにリサイズしている。 |
背面のメニューボタンを押せば液晶モニタにメニューが表示されて各種設定が行える。撮影時は「オート」と「マニュアル」の2つのモードがあり、 オートではセルフタイマとフラッシュモード(自動発光/発光禁止/強制発光/赤目防止発光)程度しか設定できないが、マニュアルでは、露出補正 (-1.5EV~+1.5EV、約0.3EVステップ)やホワイトバランス(オート/晴天/曇天/蛍光灯×3種類/白熱灯)が変更できるなど、細かな設定 が可能だ。また、液晶モニタ上にメッシュ(3×3分割)を表示させる機能があり、風景を撮るときに水平を出しやすいので重宝する。ただし、夜景モードやス ローシャッターといった凝った撮影機能は装備しておらず、シャッター速度(自動のみ)も最大1/2秒であることを考えれば暗いところでのスナップには向い ていない。
富士フイルムの「FinePix A201」は、FinePixシリーズでは入門機にあたる低価格デジタルカメラながら、有効200万画素CCDと液晶モニタを搭載するなど、本格的な撮影を気軽に楽しめる製品だ。
お手軽感覚の操作性と良好な画質
撮影サンプル2。撮影は1600×1200ドットだが、掲載用に640×480ドットにリサイズしている。オートモード、F4.6、1/69秒。 |
レンズ沈胴動作などがないこともあって、電源を入れてから2秒程度で記録可能となるほか、メニュー操作などの全体的な操作もクイックなレスポンスなの で、使っていて気持ちよい。シャッターボタンのすぐ横にあるレンズカバー兼用電源スイッチにより、ポケットから取り出して電源を入れて撮影するといった一 連の動作が片手でスムーズにできるのも手軽だ。
撮影サンプル3。撮影は1600×1200ドットだが、掲載用に640×480ドットにリサイズしている。オートモード、F4.6、1/69秒。 |
撮影結果に関しては、同社のFinePixシリーズでお馴染みの“記憶色を強調しつつ鮮やかに表現する”という発色の傾向で、エッジの立った シャープな画質となっている。むろんパンフォーカスである以上、絞りを開けて背景をぼかすといった絵作りをすることはできないが、普段から持ち歩いてス ナップ用途に使ったり、Web掲載用の撮影には十分だろう。
撮影サンプル4。撮影は1600×1200ドットだが、掲載用に640×480ドットにリサイズしている。マクロモードでの撮影。F4.6、1/119秒。 |
単焦点レンズの入門機としてはオリンパスの「CAMEDIA C-1」が、単焦点パンフォーカスの入門機としてはオリンパスの「CAMEDIA C-100」やソニー「Cyber-shot DSC-P20」が あり、いずれも機能はシンプルながら4万円を切る実売価格が魅力だ。A201は標準価格が3万9800円で、実売価格は3万円台前半になることが予想され る。FinePixならではの発色と画質、クイックな操作性など、デジタルカメラ入門機としての完成度は非常に高いと言えるだろう。
撮影サンプル5。撮影は1200×1600ドットだが、掲載用に480×640ドットにリサイズしている。F4.6、1/37秒。露出は全体的に多少暗く写りがちで、なるべく白とびを抑えるように露出制御されているようだ。 |
撮影サンプル6の中央部を640×480ドットにトリミングしたもの。肝心のハチが少々ボケてしまっているが、花(の向こう側)は綺麗にエッジが立っている。マクロ撮影範囲が約8~約13cmと狭いため、奥行きのある小物を撮るのは難しい。 |
撮像素子 | 有効200万画素1/2.7インチCCD |
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レンズ | 単焦点パンフォーカス、f=5.5mm(35mmカメラ換算:36mm相当)、F4.8/F9.5 |
記録媒体 | スマートメディア(16MB標準付属) |
記録画素数 | 1600×1200/1280×960/640×480ドット |
液晶モニタ | 1.6インチD-TFD(Digital-Thin Film Diode)、5.5万画素 |
動画記録 | 320×240ドット、10フレーム/秒、最長約20秒 |
インターフェイス | USB、DC入力(ACアダプタオプション) |
電源 | 単3×2本(アルカリ乾電池/ニッケル水素充電池) |
本体サイズ | 98.5(W)×40.5(D)×64.5(H)mm |
重量 | 約145g(本体のみ)/200g(装備重量) |
なを、正式発売日は2001年9月25日であり、当然、現在は販売中止になっています。
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