2009年2月5日木曜日

「www.」:ぶろぐこわい


● まんじゅうこわい


 先日、豪州落語会について書きましたが、そのキーワードでインターネットを検索してみた。
 下記の3つがありました。
 抜粋で紹介します。


★ Gold One にほんブログ村
http://www.goldonegolfschool.com.au/blog/index.php?itemid=858

 落語会にいってきました。
 昨日、ざこば師匠の落語会がありました。
 オーストラリアではめったにないチャンス。
 いってきましたよ。
 とっても面白くて、ずっと笑っていました。
 いや~、ほんとにお話が上手。
 あっというまの1時間半でした。

 落語は飛行機に乗ったとき、必ず聞きます。
 「おち」がいいですよね。

 こんな本があるの知っていますか?
 絵も面白いし、話も面白い。
 読み手によって話の面白さが変わるのもいいですね。

 「落語絵本まんじゅうこわい(落語絵本2)」

 トップの写真がその本です。



★ naoco's magazine
http://www.couture-naoco.com/blog/index.php?itemid=788&catid=8

 子は鎹: こんにちは

 昨夜、このゴールドコーストでなんと日本の関西落語を楽しむ機会がありました。
 「桂ざこば・豪州落語会」がコンラッドホテル内で開催され、友人から招待券を頂き、ざこば師匠の落語を聞いてきました!!
 本当におもしろく、たくさん笑い♪久しぶりの日本文化に感動しました☆

 最初のお話は「子は鎹(かすがい)」でした。
 私は「子は鎹」ということわざは聞いたことがあり、意味も理解していたのですが、ざこば師匠が「ではこの鎹は何か皆さんご存知ですか?」と聞かれたときに・・・私は分かりませんでした。
 会場に来ていた日本人約150人の内、半分程の人達も私同様に鎹を知らないようでした。
 ざこば師匠が鎹を実際に取り出し、これが鎹で、柱など2本の材木をつなぐコの字型の釘ですと見せて説明をしてくれて初めて知りました。
 昨夜はたくさん笑い・1つ賢くなりました。

 2月16日のTBSでざこば師匠のオーストラリア滞在が放映されるそうです。



★ 勇祐の今日も元気でホオ~ホケ教!! 
http://ameblo.jp/yusuke-yamazaki/entry-10195919579.html

 豪州落語:年一回ざこばさんの落語が行われる。
 生まれて初めての落語のライブに‥‥
 コンラッドホテルのボールルームをしきって、こじんまりとしたホールながら観客席は大入り満員。

 ざこばさんは私のお気に入りのひとり。
 たかじんの番組のコメンテイターとして出演。
 彼のちょっと場違いな存在ながら、そのコメントは少しずれているものの庶民性に溢れており、聞きたいけど、言いたいけどちょっと‥、と言うようなコメントを代弁してくれる。
 根っからの大阪のオッチャン。

 二席の落語も知らず知らずのうちに吸い込まれて、久しぶりに大笑いさせてもらった。
 ひょっとして、アルツになったのではと思わせるような間合い。
 これがまた、絶妙。
 話にもしっかりメッセージが込められていて‥‥。


 これらはgoogleとyahooのトップ100からの引いています。
 つまりこの3本ともgoogleとyahooのトップ100以内に入っています。

 ところで、ロージンが書いたものはどうか?

 淋しいことにyahooでは検索されないのです。
 影も形もないのです(
100番以上は「検索対象の価値なし」と思っているため、実行しませんのでどうなっているかについては判りません)。
 まあ、その程度のものか、と無理にあきらめてもいいのですが。
 なにしろ「桂ひろば」を「桂ハカバ」にしてしまったのですから。

 が、しかしです。
 これをgoogleでやると、なんとなんとトップで出てくるのです。
 「なぜ?」と考えてみた。
 答えは、おそらくgoogleのサイトを使っているせいだろう。
 googleの検索システムが「己がウエブサイトを優先的にサーチ」するという形でプログラミングされており、利用者お客様へのサービスといったところではないかと思う。
 もちろん当然のことながらyahoo検索ならyahooブログがまずはじめに検索されることになる。

 前に書きましたがテクノラテイから「この筆者はあなたですか」とのメッセージのあるサイトがあります。
 今日、改めて見てみるとこういう風なメッセージになっています。
『 
 メンバー登録
 このブログにオーナーはあなたですか。
 もしあなたがこのブログを書いている本人であればテクノラテイにメンバー登録(無料)してください。
 ランキング 2,526,000


 この「テクノラテイ」なるものがメンバー登録を薦めているサイトはyahooではまったく検索に出てきません。
 考えられることは、テクノラテイというのはgoogle系で、yahooはgoogle系を無視しているということ、である。
 もちろん、逆もしかりである。
 ワールドワイドといっても、決して素直な形でのワールドワイドではないと思う。
 資本主義的ワールドワイドウエブである。
 これを忘れると、世界をナナメに見てしまうことになる。
 自分の見ているものが、世界に流布していると勘違いしてしまう。
 あくまでも、資本の論理で動いているということを忘れてはならない。 
 
 ざこばが前回の6年前に開いた落語会の正式名称は「新春ゴールドコースト寄席」である。
 新春は抜かして「ゴールドコースト寄席」で検索してみる。
 googleのトップで出てきたのが2チャンネルニュース。


★ 落語:ざこば「ニューヨーク寄席」、赤字覚悟の自主公演(来年1月)
http://mnews.news2ch.net/read.php/1062281457/
2003/08/31
 人気のベテラン落語家・桂ざこば(55)が来年1月22日に、
米・ニューヨークで落語公演を行うことが30日、分かった。
海外での公演機会も多いざこばだが、ニューヨークでの公演は初めて。
ニューヨーク公演にも「普通に頑張ります」と特に意識はなさそう。

 昨年1月にはニュージーランドで、
今年1月には豪・ゴールドコーストで公演を開催してきたざこば。
ざこばはライフワークとして年1回の海外公演を行っている。
来年は「約17年前に行ったニューヨークにもう一度行きたい」と希望していた通り、
同地での落語会が決定した。

 「英語落語なんてできへん」と本人も笑うように、
過去の海外公演も現地在住の日本人や日本語を理解する人を対象に日本語で実施。
今回の公演は「本音は赤字でもいい」という覚悟で自主公演で行う。
今回のニューヨーク公演には兵頭ゆきらが駆けつける予定だ。

◆ 協会復帰こだわらず ◆
 上方落語協会を脱退しているざこばは、同協会の桂三枝新会長(60)に、
協会復帰のラブコールを送られているが
「自分なきあとが心配だし、弟子が戻りたいというなら、全然反対しない」と従来の姿勢


 そして「2009年1月20日:豪州落語会」は10番以内に入っている。
 ではyahooならどうかというと、まったく「ゴールドコースト寄席」で引き合うサイトは出てこない。
 ちなみに検索は上記をみればわかるように「ゴールドコースト寄席」の一語で検索されているわけではない。
 イタリック体で示したように「寄席」と「ゴールドコースト」の二語で行われている。
 また、二語の出現順序は前後しても支障ないようである。
 

 ところで話は変わるが、私のものは昔の日記からのコピーであり、2チャンネルニュースは日本発である。
 ということは、このキーワードにあたる「ご当地発」のサイトはないのである。
 
 今回の公演はざこばのテレビの海外ロケのオマケで開かれたもの。
 それに対して前回は本格的な取り組みとして開かれており、よって宣伝も行き届いており観客動員数も多かった。
 今回は上のように3,4本のブログがあるのに、前回の公演は何故ゼロなのか。

 理由は非常に簡単である。
 インフラの整備がされていなかったから。
 専用電話回線を使ってのホームページはあった。
 そのプロバイダーも数多くあった。
 でも、お金をはらってホームページを開く個人はいない。

 インターネットが普及するには個人が参加することが不可欠である。
 個人が参加するには無償でなければならない。
 そのためには営業主体のホームページレベルではどうにもならない。

 個人が参加するということは、百人百様の気まぐれな発想と行動力から、それをフォローするために、とてつもない速さと容量空間が必要となる。
 Telstra(日本のNTTにあたる)が「BIGPOND」をはじめた。
 インターネット専用の回線を敷設したのである。
 「ブロードバンド」、すなわち大容量、超高速のデータ通信である。
 そこではじめて個人がサイトをもち、ブログが動きはじめた。

 ゴールドコースト寄席が開かれたころは、ビッグポンドがようやく動き出したころで、まだ個人が通信に使うほどにまでポピラーにはなっていなかった、ということである。
 ブログがお手軽に使えるほどの状況ではなかった、ということであろう。
 よって発信サイトがない、といっても不思議はない。


● [Big Pond]より


 だが、現在は200人ほどの落語会に関して少なくとも4本のブログが発信されている。
 もしかしたら100番以降に、もう2,3本あるかもしれない。
 客観的に考えてみて、というより常識的に見て、これは「恐ろしい」ことである。
 この、すべてのブログに画像が添付されている。
 とてつもないほどの情報量である。

 「まんじゅうこわい」ならぬ「ぶろぐこわい」である。

 なにしろ「ミネルバ」の前例がある。
 桂ひろばが桂ハカバに改名することはないにしても、昨今のインターネットの影響力は頗るに大きいようだ。
 オークションが行われ多額の金銭が動き、googleはサイトの広告費用で運営され、マイクロソフトを追撃しているという。

 なにか、おおきな「文化のうねり」が感じられる。
 ほんのここ数年で。
 何かが変わろうとしている。
 行き着く先はわからないが、間違いなくどこかに向かって疾走している。

 ロージンには便利になったその軒先をちょっと借り受けて、
 箴言(いや暴言かな)
をふりまくことによろこびを感じる程度のことしかできない。



[注:ミネルバとは]

★ 朝鮮日報 【コラム】「ミネルバ」逮捕と両極端論 2009/01/15
http://www.chosunonline.com/article/20090115000044

 いわゆる「ネットの経済論客」と呼ばれる「ミネルバ」の逮捕について、韓国社会では激しい論争が再び表面化している。
 言うまでもなく、逮捕に賛成する側と反対する側との対立だ。
 その裏側には「共同体の保護が先か、個人の自由が先か」というより大きな課題が潜んでいるほか、政治的な利害関係も絡んでいる。

 ミネルバ逮捕を支持する側は、「共同体の保護」を強調する。
 「ミネルバは虚偽の事実を流布し、根拠のない予測で外国為替市場や国家の信認度を大きく低下させた。
 そのため刑事処罰は妥当」という考え方だ。
 一方これに反対する側は、「ネット上での匿名による自由は最大限保障されるべきだ。
 個人の自由な意見の提示を法律で規制するのは、維新の時代にあった人権弾圧や政治的報復と同じだ」と主張する。

 双方とも一方的な主張を展開しているため、どちらも問題点や歪曲(わいきょく)が数多くみられる。
 逮捕賛成論者は、ミネルバが書いたという280 件の文章の中で、法に抵触するような「虚偽事実の流布」に当たるのは2編に過ぎない点を見逃している。
 反対論者は、経済に関する予測や予言などの個人的な意見や主張までもが処罰の対象になっているわけではないにもかかわらず、表現の自由そのものに規制が加えられているかのように訴えている。
 ミネルバに適用された電気通信基本法は、存在しない事実をあたかも存在するかのように偽って流布した際の処罰を定めたもので、単に個人の主観的な考えや意見の開示を問題にしているわけではない。
 この点を見過ごして、「それなら天気予報が外れた時も処罰せよ」と主張するのは単なるこじつけに過ぎない。

 「共同体の保護」と「個人の自由」は二者択一の問題ではない。
 どちらも必ず重要なものだ。
 共同体の保護ばかりを強調すると、何の罪もない個人が処罰を受ける可能性もある。
 一方個人の自由ばかりを重視すれば、実際に法を犯した人物が巧妙に法から逃れるケースも出てくるだろう。
 無実の人が処罰されることはあってはならないが、違法行為に対してはそれ相応の処罰が行われるべきで、それがなければ社会全体が被害を受けることになる。

 問題は、時代の流れに合わせてこの二つの優先順位を適切に調整することだ。
 過去の維新時代や第五共和国の軍事政権時代には、国家の安全保障や社会正義という大義名分の下で、個人の自由が無残にも踏みにじられてきた。
 強制連行や拷問が相次ぎ、政権への批判は直ちに刑務所行きを意味していた。
 このような社会では、個人の自由を保護することの方が、より重要な価値として考えられるべきだろう。

 しかし民主化・情報化が実現した最近では状況が異なる。
 とりわけネット上の無法地帯は自由の枠をかなり前から超えてしまっている。
 根拠のないうわさや虚偽の主張、扇動で狂牛病(牛海綿状脳症〈BSE〉)騒ぎが起こり、悪質な書き込みで罪のない人を死に追いやる事態にまで発展している。
 ミネルバ逮捕に反対する勢力も、逮捕状を出した判事の個人情報をネットに公開してサイバーテロを加えている。
 このような状況では個人の自由よりも共同体の保護の方が重要視されるしかない。
 ただし、それでも厳格な証拠と法に沿った手続きが前提となるべきなのは言うまでもない。
 ミネルバが本当に虚偽の事実を流布し、社会全体に害悪をもたらす目的があったのかについては、取り調べと裁判の結果を見て判断すべきというのはこういうことだ。

 共同体の保護と個人の自由。
 これは韓国社会において今後も常に大きな課題となるだろう。
 最近国会で問題となっている「覆面デモを禁ずる法律」もその一つだ。
 韓国社会ではこの問題についてバランスのとれた議論を行うよりも、政治的な立場からの争いに没頭している。
 何が正しくて何が誤っているのか、本当に意味することは何なのかについては関心がないのだ。
 これでは社会の発展は遠い先の話になるだろう。




【社説】ミネルバに振り回された韓国社会の水準がむしろ問題 朝鮮日報

  裁判所は20日、「ミネルバ」というペンネームを使い、インターネット上で経済問題の論客として知られたパク・デソン被告に無罪を言い渡した。経済学を専 門に学んだことがない30代の無職の青年パク氏は、世の中にあふれる経済知識や経済情報をつなぎ合わせて、昨年7月30日に「為替両替業務、8月1日に全 面中断」、同年12月29日には「政府がドル買い禁止を公文書で緊急通達」といった文章を公開するなど、経済関連の文章計280件を発表し逮捕された。

 パク氏の予言は運良く当たったものもあるが、間違っているもの も多い。昨年7月にパク氏は物価高騰を予言し、「コメ、ツナ缶、トイレットペーパー、飲料水、せっけん、即席めんを半年分買いだめしろ」と呼び掛けたが、 実際には物価は8月以降下落した。彼は英国系銀行HSBCの正式名称に「香港上海」が入っているという理由で、同行を中国系銀行と誤解し、おかしな文章を 書いたこともあった。それでも数多くの経済学者、政府官僚、メディア関係者、経済分野の現業従事者はパク氏の文章の問題点やうそを指摘するどころか、大統 領府(青瓦台)の経済担当首席補佐官まで務めたある左派経済学者のように、彼を「自分が知る限り最も優れた国民の経済の師匠」だと持ち上げるとんでもない 事態が起きた。

 ネットユーザーにとって、インターネットは誰でも自由に空間の制約を受けず、文章を公開できる自己表現の貴重なツールだ。ネット掲示板「アゴラ」 には、多いときには1日に4万件もの文章がアップされる。そんなネット上の文章一つ一つについて、うそかどうか、悪意がないかを司法の尺度で判断すること 自体が無理だ。しかし、パク氏のケースは特殊だった。彼は昨年9月にリーマン・ブラザーズの破産などを予測したところ、偶然にもそれが的中し、彼の文章を 37万人が参照した。彼を「経済大統領」として追従する人々も現れた。それほどの影響力を持てば、自分の文章が社会に混乱と被害を与えないように注意すべ き責任がある。

 オフラインとは違い、インターネットはデマでもあっという間に全国民に広がる力がある。インターネットの流言飛語をふるいにかけられなければ、韓国社会にいつ第2のミネルバ、第2の米国産牛肉輸入反対運動のような水準が低い出来事が起きるか分からない。







【追記  2009/04/07】
 25todayにブロードバンド建設のニュースがありましたので載せておきます。

★ 連邦政府、ブロードバンド建設企業設立に
http://www.25today.com/news/2009/04/post_3313.php

コンロイ通信相の「秘策」発表

 連邦政府は、全国高速ブロードバンド建設計画の入札募集を実施していたが、4月7日、ケビン・ラッド連邦首相、スティーブン・コンロイ通信相、リン ゼー・タナー予算相が並んで記者会見を開き、「ブロードバンドを21世紀インフラストラクチャと位置づけ、ネットワーク建設のために企業を設立する」と発 表した。
 ネットワークは近代オーストラリア史上最大の単一インフラストラクチャ計画になるとして、企業は政府と民間企業の合弁だが民間出資額は49%を超えな い。
政府・民間合弁設立の理由として、入札に参加したAcaciaコンソーシアム、オプタス、カナダのAxia NetMediaのいずれも政府の基準に合格しなかったためとしている。
 国内最大の通信事業者で最大の通信網を持つテルストラは、ジョン・ハワード前政権 時代から政府と対立を続けており、入札にもわずか12ページの企画書を添えただけで、ほとんど門前払い同様に排除された。
 しかし、公社時代の遺産としてブ ロードバンドのネットワークを持つテルストラ抜きにプロジェクトが可能なのかという疑問が常に出され、コンロイ通信相が「秘策を用意している」と語ってい た。
 記者会見では、「政府・民間合弁の新会社設立にはテルストラにも参加を呼びかける」と語った(訳注:テルストラ社は、強気と対決姿勢が目立ったソル・ トルヒーヨ社長が最近巨額の「手切れ金」で退陣している)。
 合弁企業は、早ければ2009年中期からTAS州でブロードバンド・ネットワーク敷設作業を始め、最大430億ドルを投資して、7年から8年で完成させ る。政府は当初47億ドルを投資するが、ネットワークがフル稼働を始めてから5年以内に合弁の政府持ち分を売却する予定。
 高速ブロードバンド・ネットワー クは最大で現行の「100倍」の速さになり、全土の「90%」を光ファイバーで結ぶ。
 タナー予算相は、「新会社はオーストラリア・ポストに似た組織で、政府は資金をBuilding Australia Fundから調達し、その後も必要であればAussie Infrastructure Bondsで調達する。
 重要な問題は、今の時代にオーストラリアは高速ブロードバンドなしでやってゆけないということだ」と語った。(AAP)





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