2009年2月9日月曜日

傘と傘:写真ブログ


● 立派な橋だ:[傘と傘:写真ブログより]


 最初の読者になるゲームでは2本ほどの本の抜書きを載せただけで、最初の読者の登録があった。
 中身のまるでないものの読者になるということは、ゲームをやっているのだろうと思ったわけだが。
 本を読んでいて気に入った文章を見つけると抜書きしているのだが、それが10本ほど溜まって、一画面のスクロールでは全部見ることができなくなってきてしまった。

 そこで、index(home)を作った。
 いうなれば目次である。
 本の題名とその文章の出ている章名あるいは節名を記載し、それをクリックすると目的の抜書き文章を呼び出してくるという単純なもの。
 目次だから本の題名がズラリと並んでいるだけで、文字だけで何の変哲もない画面ページである。

 が、である。
 そこに最初の読者登録があった。
 今度も外国から。
 アメリカ、31歳、男性。
 名前のスペルからいくと、イタリアンかギリシャ人、あるいはスペイン人かも。
 おそらくラテン系。
 「どーにもわからなくなってきた」
 日本語がわかるわけでもないのに、どうして日本語文章だけのページの読者になるのだろう。
 やっぱりゲームか。

 使っているのは先にも述べたがグーグルである。
 そこで、画面のあちこちをクリックしてみた。
 らしい原因が一つ出てきた。

 「自己紹介:詳細プロフィールを表示」
 という欄がある。
 筆者の自己紹介といったものである。
 日本人の場合はホームページならいざ知らず、ブログだと匿名にする。
 適当な名前をつけておく。
 対して外国人の場合はどういうわけか、本名らしき名前をつけているのが多い。
 文化のちがいだろうと思う。

 韓国で問題を引き起こした「ミネルバ」はペンネームで、いまミネルバは一人か複数かといろいろ捜査が進んでいるようである。
 匿名で書き込まれたブログに警察捜査の手が入るというのも、お笑いものである。
 これではまるで、言論なき警察国家ではないだろうか。
 匿名でかかれたブログに政体が巻き込まれてオロオロするのはなんとも解せないが、その程度の文化レベルかと納得するしか、仕方がない。

 この「自己紹介:詳細プロフィールを表示」の欄をクリックすると、自分の書いた別のブログのリストが表示されるのである。
 無知なことに、知らなかった。
 書き方だけは教えてもらったが、書くのに専念していたせいか、それともロージンの習性で外のところを触ると画面が変わってしまい、元に戻せなくなって「助けをよぶ」ことになるので、それを嫌がって書くところ意外は触れないようにしていたためか、である。

 この助けを呼ぶことは、頻繁に起こる。
 助けがいるときはいいが、いないときはどうなるか。
 「ええいママヨ」で電源を切ってしまう。
 ここは停電がときどき起こる。
 「停電で突然、画面が落ちた」
 といっても、回りの人はそこそこ納得してくれるという、ありがたい環境である。
 とはいうものの、そう頻繁に停電はないから、予防のために知っている欄の必要な部分しか触らないようにしている。
 「触らぬ神にたたりナシ」である。
 
 出てきたブログのリストは、本体ブログを書くためのデータ・資料群である。
 言い換えると、きれいに飾り付けられた店頭ではなく、品物が乱雑に積み上げられている裏の倉庫の中みたいなものである。
 
 ブログを作るときはご存知だと思うがこういう順序になる。
 まず、「Eメールアドレス」を作り登録する。
 このとき、「名前」をあわせて登録する。
 これが骨格となり、この下でブログを作ることになる。

 ここまでは理解していた。
 このメールアドレスの下で各種のメモを作ると、それがアドレスにぶら下がった形で増えていく。
 そして、筆者(名前)のプロフィールをクリックすると、この各種メモの題名がリストとしてズラリと表示され、そこをクリックするとそのメモへジャンプするようになっている。

 ブログの各々は、個々で独立した関連性のまったくないものだと思っていた。
 メールアドレスでつながっているとは、考えもしなかった。
 メールアドレスとは、通信メールで使うときは「たった1個」のアドレスであるが、それでブログを作っていくと「複数個」のブログの統一したアドレスになるのである。
 同じアドレスをもった「連結ブログ」になってしまうのである。
 ブログを書くものにとって、メールアドレスにおけるメールの交換機能など不要なのである。
 あったとしても、ほんの少し、なくてもいいほどの価値しかないのである。
 アドレスとは通信機能よりも発信機能のほうがはるかにウエイトをしめるのである。

 プロフィールをクリックすると、同じメールアドレスにぶら下がったメモ用ブログの題名がズラリと画面に出てくる。
 その中のどれか一つに読者登録しておけば、その画面に出てくる「プロフィール」をクリックすることで、同じメールアドレスの下で作成された全部のブログを見ることができるというシステムになっていたのである。
 「マルデ知らなかった」

 だが、これは私想像していたものと合わない。
 というのはあるものは私のなかの「性格A」で書いている。
 が、別のブログは性格Bで画像を選んでいるものもあるし、性格Cでメモっているものもあるのである。
 連結ブログだと、性格がゴチャ混ぜになってしまうのである。
 これは考えないといけない。
 性格AならA型ブログで、BならB型ブログでまとめないといけない。

 動きがとれなくなったら電源を切るつもりで、逆探索をやってみた。
 この最初の読者になった方を調べてみた。
 この方、数十のブログの読者になっている。
 日本語サイトのものは2つで、私のものと「生きている意味は生きている日々だ」というブログ。

 これがすごい
 自己紹介欄には「傘と傘」という名前がついている。

 このサイトから抜粋させてもらいます。

☆2009年1月19日
 デジタルカメラ賞受賞

 江田島フォトコンテストで、
デジタルカメラ賞を受賞した。
 審査員:写真家「藤原隆雄」氏
 賞金 3万円
 副賞 いちじくゼリー・マーマレード・牡蠣らーめん

 表彰式が2月1日にあるようだ。
 最近コンテスト入賞が続いている。
 良い。

☆2009年1月19日
 受賞

 マイコミジャーナル主催の、チョットだけ大きなコンテストで、マイコミジャーナル賞を受賞した。
 応募総数4,667作品中、最優秀賞を含め7作品に賞が与えられた。
 本当は最優秀賞の賞品(Nikon D700)が欲しかったけど‥。
 でも、良かった

 マイコミジャーナル賞品
 外付けHDD:My Book Essential 1TB/SILKYPIX Developer Studio 3.0/高級写真用紙8種セット
 

審査員のコメント
ま るで絵画か映画の1シーンのような、哀しいまでの美しさと引き込まれるような静寂が感じられます。こういう場面に出会うというのも、ただ運がいいというの でなく、きっと作者の熱い情熱にも似た強い「写欲」がこの情況に出会わせたのでしょう。直線で構成された画面と、窓枠の中の人物の折り曲げた体の曲線が、 なんとも穏やかで秘めやかな空気感を醸成しています。非の打ち所のない構図ですが、その上、過不足のない見事な露出ワークが印象的で優れた作品に創り上げ ていると感じました。(真島満秀 氏)


 写真ブログなのです。
 「傘と傘」さんはどうも準プロの写真家らしい。 
 その写真が実にいい。
 トップに載せた写真は「橋の下」という題のものです。
 勝手に使わしてもらっています。
 こういうの、著作権侵害に該当するのだろうか。
 出所は明記してあります。
 コメント不可の匿名で書いていますので、クレームのつけようがないが。
 もし、何かあったらすぐに削除しますので、使わしてください。

 しかし、2009年2月4日の書き込みには

 ポートレートってなんだ?!
 写真を始めてはや7ヶ月。
 まだまだわからない事が多い。

 とある。
 ということは、アマチュア。
 写真をはじめて7ケ月で、こんないい写真が撮れるものなのだろうか。

 傘と傘の写真ブログサイトを載せておきます。
 ちなみに、このサイトには19の読者登録がなされています。

★ 
生きている意味は生きている日々だ
http://tabibitosankagetsu.blogspot.com/

 今日みたら20の読者増えていた。


 そこで大きな疑問が出てくる。
 写真サイトなら日本語の文章などいらない。
 写真を見て楽しめる。
 傘と傘はその楽しみを十分供給して余りある内容を持っている。

 が、ロージンのサイトには確かに写真は載ってはいるが、お手軽な1万円少々のコンパクト・デジカメで撮った日常のものやガソリン価格の看板ていど。
 傘と傘に比較しうるようなものは一つとしてないのである。
 ちょっと変わっているかなというのは、忘れないように読んだ本のカバーをスキャナーで撮ってメモにしている、といったところが画像のすべてである。
 たしかに本の装丁・装画は面白いものがある。
 でも、とりたててアート的というわけでもない。
 なにしろ、ドンと真ん中に題名と著者名が入っており、画像単独でみたら破綻していると言っていい。

 では何故、日本語文章も読めない人がこんなブログの読者になろうとするのだろう。
 ワカラナイ?
 不思議。

 
 なを、今後につくるサイトはブログの孤立性を高めるために、連結ブログを回避するための手段を講じる予定です。
 それをどうやろうかといま考えているところです。



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